【奈良少年刑務所】監獄ホテル!文化財リノベーションホテルとなる奈良少年刑務所【スポット<奈良>】
2017年3月に閉鎖され、2020年に「監獄ホテル」なるジャンルで開業するらしい奈良少年刑務所を眺めてきました。
先日ブログを書かせてもらった「くるみの木」さんでごはんを食べてから、奈良町へ移動する社内で雑談に連れて行ってもらいました。
【奈良少年刑務所】
とにかくでかい。
延々と続くレンガの壁を眺めてやっとこさ入口に到着。
奈良少年刑務所。
前身は「奈良監獄」で明治41年に山下啓次郎設計による「明治五大監獄」のひとつ。
山下啓次郎さんはなんとあのジャズピアニストの山下洋輔さんの祖父とのこと!!
五大監獄のなかで最後まで活用され、国の重要文化財にも指定されているそうです。
耐震性などの問題で2016年度をもって閉鎖されており、今後2020年をメドにソラーレホテルズアンドリゾーツによって「監獄ホテル」はじめ複合施設として生まれかわることが決定しているそう。
重要文化財に宿泊できるってすげーなーおい!でも独房とかどうするのよ、カプセルホテル的な部屋も用意するの?って思ったら「独房は繋げて客室に」とのこと。
独房のままでも面白そうですけどね。
またそういう「文化財リノベーションホテル」だけでなく、新設のホテル、また無印良品が簡易宿泊型ドミトリー「MUJI HOSTEL」も開業されるとのことでかなりの規模の宿泊複合施設になると思われます。
またこちらに向かう途中に、すぐ近くの鴻池運動公園というところを通ったのですが水辺にスタバがOPENしていたりしてこのエリアの活性化を強く感じた次第。
非常に立派で趣のある建物、活用することはおおいに価値があると思いつつ、「少年院」ではなく「少年刑務所」。
被害にあった方の関係者は、加害者がすごしたこの空間をどのような想いで眺めるのかな、なんて感じました。まあ建物なんで罪もなければ、怒りを持たれることもないのかな、とも思いつつ。
入口。
インターホンは鳴らせないようになっています。
所内見学はしていないとのこと。
私たちがこの場所を眺めているあいだにも、工事関係者と思われるかたが、行き来されておられ(こちらの扉からではないですが)、中は2020年に向けて着々と工事が進んでいるのかしら、と思わされます。
郵便物などはまだ届くようですね。
平成29年9月1日をもって業務停止しましたとのこと。
柵のすきまから。
正面の立派な建物以外にも奥に同じように立派な建物がいっぱいありそうでした。
中央の看守所から放射状に5つの収容棟があるとのことなので同じようなのがあと4つ+看守所。めちゃくちゃ広い。
門を見上げる。
綺麗なアーチです。
門の前にあったやつ。
脱獄した人間に呼びかけたりしてたのかしら。
周辺には民家が立ちならぶ。
ここが複合施設になったら、どんな風にみなさんの生活はかわるんだろうか。
注文者:旧奈良監獄保存活用株式会社。
なんかすごいネーミング。
必要な解体はすでにおわっているようですね。
ネットで見ていると、2017年7月に改装工事前の見学会なるものが実施されたそうなのですが、その様子を見ていると元少年刑務所らしくトイレが丸見えだったりしたのでそういうところを解体したんですかね。
出入り業者。
さすがにこの規模の改修になると業者数もめちゃくちゃ多い。
奈良。
京都と並ぶ歴史のあるまちでありながら、宿泊施設の少なさから、夜に大阪・京都へ移動するひとが多くて、まちにお金がおちにくい(たとえば食事は昼より夜のほうが単価が高くなるのでそこを逃している)という問題点を抱えていますが、そこの解決に一役買うのか。
また、その宿泊施設の少なさが、「奈良の素朴さ」を保つ要因にもなっていたのかと思うのですが、多くの観光客が訪問するようになったときに街のごみなどの景観を含めて「奈良らしさ」を保っていけるのか。
奈良好きの私としては非常に興味深い取り組みだなーと思いまして、引き続きチェックしていこうと思います。
こちらのブログが刑務所の内部の画像なども充実していてめちゃくちゃ面白かったです!!
奈良公園からも近い!
般若寺も近いってことは植村牛乳さんも近かったんだなー。
ぜひ奈良観光の一環でいかがでしょうか。
歩きだとちょっと厳しいかも、ですが、僕は下のブログ2つのお店の合間にこちらに行きましたよー。
取材依頼、撮影依頼、ご意見等、下記よりお問い合わせお待ちしております。