【丹波篠山黒枝豆、本日解禁!】あの堪らないおいしさを味わえる季節がきましたよ【兵庫の経済《丹波篠山》】
「お酒好きの強い味方」、丹波篠山黒枝豆、本日解禁でございます。
うむ。黒いですね。うまそうですね。
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すっかり全国区になってよく知られている丹波篠山の「黒枝豆」。
そのおいしさの理由についてはテレビなどでもよく見かけますが、せっかくですので調べてみます。
【どんな特徴があるのかいな?】
篠山地方では古くから良質の黒大豆が栽培されてきました。丹波黒枝豆はその黒豆がサヤの中で熟成しきって黒色になる前の青いサヤの状態のものです。枝豆としての旬の時期は非常に短いのですが、その味は非常に美味しいと人気が高く、毎年秋には多くの方が丹波篠山へお越しになります。
特 徴
糖度が高く、粒が非常に大きい。サヤにうぶ毛が伸び、黒ずんだり、茶褐色の斑点がついている。
歴 史
黒大豆は丹波地方を中心に古くから栽培され、江戸時代には幕府への献納品になるなど特産品として名が広がってきました。ただ枝豆としては昔から篠山では食べられていたものの、他ではほとんど知られていませんでした。注目を浴びたのは昭和63年「ホロンピア88食と緑の展覧会」で紹介された事がきっかけです。
栽 培
篠山盆地は標高200~300m。夏は蒸し暑く、冬は厳しい底冷え。秋には降霜が発生します。年間の気温差も昼夜の温度差も大きいという厳しい気候条件と、また粘土質の土壌が良質な黒豆をはぐくみます。
品 種
丹波黒という品種には「川北黒」と「波部黒」、「兵系3号」という3系統があります。
販 売 時 期
10月上旬~10月下旬
「篠山の気候と土」は有名ですよね。
栽培面積を広げようと、すぐ近くの土地で取り組んでも、どうしても土が違うから同じクオリティで育たない、他の地域に行けば温度差なども面も異なるようになり・・・
いつか農業が発展していけば解決していくのかもしれないですが、「ここでしか取れない幻」というにも魅力があっていいですよね。おまけに期間もこの10月のみ。
「この時期に食べておかなあかん食材」として大阪・兵庫では認知されているのではないでしょうか。
【品種】
品種が3系統もあるの知りませんでした・・・
丹波黒枝豆=1品種と思いこんでました。
日本一の生産を誇る兵庫県では、JAや流通・加工関係など丹波黒の生産から販売までの関係者が連携して「兵庫県丹波黒振興協議会(会長:金沢和樹吉備国際大学地域創生農学部教授)」を設立し、質の高い丹波黒が消費者のもとへ届けられるよう取り組んでいます。
丹波黒は特定の品種ではなく、在来品種の総称であるため、明確な定義はなく多様な系統が存在しています。協議会では丹波黒を優良3系統(川北、波部黒、兵系黒3号)に統一するとともに、優良種子の生産や、栽培技術の向上に努め、毎年優良な丹波黒を供給しています。
また、成分分析や食味調査などを行い兵庫県産丹波黒の美味しさのヒミツを解明するとともに美味しさの特長を活かした加工食品を提供していきます。
さらに、平成27年7月にはイタリアで開催されたミラノ国際博覧会に出展し、パンフレットやレシピ集を活用して兵庫県産丹波黒のPRを実施しました。
そうなんや!丹波黒って特定品種のことじゃなかったんですね・・・
【丹波黒大豆のはじまり】
丹波篠山の黒枝豆、もともとは「多紀郡」という町から歴史が始まります。
【丹波黒大豆、消滅の危機・・・】
丹波の黒豆、もともとは昭和初期の20ha程度からはじまり昭和35年頃で10haほど。
昭和41年で京都で育てられていた丹波黒大豆は数十ha。
まさしく消滅寸前の食材だったのです!
作地が増えなかった理由として時代的に水稲のほうが単収(単位面積あたり収穫量)が大きかったこと、米価の向上などにより黒大豆は収益性の悪い生産物であったことがあげられています。
【お米の生産調整が丹波黒大豆を救う!!】
しかし減反政策がはじまると一気に状況はかわります。
※減反政策(げんたんせいさく)
戦後の日本における、米の生産調整を行うための農業政策。
基本的には米の生産を抑制するための政策であり、具体的な方法として、米作農家に作付面積の削減を要求する。そのため「減反」の名が付いた。一方、緊急輸入を必要とする米不足や、事故米なども発生している
昭和50年では兵庫、京都で計153haだったのが平成24年には岡山、滋賀、香川にも広がり計3,156haに!!
そして篠山市は日本でもっとも丹波黒大豆の作地面積が大きい町であり、平成24年で641ha!!
これで消滅の危機は、ひとまず免れましたね!
【純系分離】
丹波黒大豆の生産拡大とともに主産県で優良系統の選抜、丹波篠山で地域団体商標の取得が行われました。
また丹波黒大豆は遺伝的に雑ばくな品種だったため純系分離がすすみます。
兵庫県では平成元年に大粒の「兵系黒3号」が純系分離により育成され、順次普及していったとのこと。
※純系分離
雑種性の農作物の品種から純系を分離して取り出すこと。育種に有効な方法とされる。
京都では「新丹波黒」、岡山では「岡山系統1号」香川では「香川黒1号」などが同様の方法で育成されました。
【丹波篠山黒豆の誕生】
他の地域との差別化を図るため「丹波篠山黒枝豆」を平成23年、地域団体商標として取得しました。
【他の2つの系統は?】
波部黒
明治23年&明治28年 内国観業博覧会入賞。多紀郡日置村 波部本次郎さんが育てておられた品種がベース。名声を博していた。
もっとも粒が大きく、収穫性に優れていたとされています。
川北黒大豆
多紀郡川北村産。博覧会の概説で「名声アル・・・」と評されていた。
そして「丹波黒」という名称へ
そんな中昭和6年の文献には「丹波黒大豆」という名称が登場。
昭和9年に名称を統一。
いう歴史をたどります。
【そして本日解禁】
歴史をたどることで「ただ美味しいもの」という認識だけでなく、しっかり食べて農家さんの賃金にして、儲かってほしいなーという想いが。
それを見て丹波篠山黒枝豆の生産者になりたい、っていう若者が増えてほしいですね。
私は本日大丸神戸店で手に取ってみました。
すっかり秋ですねー。おいしいものがいっぱいです。
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秋の兵庫の味覚、といえば私この数日香住で蟹を食べておりました。
また改めてブログにしようと思いますのでよろしくお願い致します。
ではみなさん、この一か月、丹波篠山黒枝豆を食べまくりましょねー!
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