【播州清水寺】素朴に伝えてくる歴史は、坂之上田村麻呂に平清盛に魅力に溢れておりました【スポット<加東市>】
兵庫県加東市にある播州清水寺さんへ。
JR福知山線相野駅から神姫バスで35分。
なかなか大阪在住の私には訪問するきっかけがない場所だったため初訪問。
めっちゃ長くなってしまったので目次もつけておきます。
ぜひご覧くださいませ。
【正門】
播州清水寺。しみずでらじゃないよ。きよみずでらだよ。
京都と一緒ですね。混乱を招かないように「播州」をつけたのでしょうか。
天台宗 西国第25番札所 神仏霊場78番札所( 兵庫13番) のお寺さんとのこと。
入口前にはでっかい駐車場があったので、ばんばん車でお越しくださいませ。
立派な入口です。
入口前には早速顔パネルなんかも。
【播州清水寺】
行くぞー!!
境内地図。
やばい、ざっくりすぎて全然距離感わかんない・・・けど広そうな雰囲気は伝わってきますね!
台風の影響か、元々も劣化か。
何も入っていない立て看板の枠なんかも。
しゃくなげの道。
しゃくなげが綺麗だそうで、10数種計300本近くが咲くそうな。
季節は4月下旬から5月下旬、ということで今回はご縁なし。
山ですから何があるかわからないですからね、いつでも消防にいけます!
恰好良い石垣沿いを歩きます。
ううむ、恰好良いです。苔の生え具合とか溜まらない。
【坂之上田村麻呂】
坂之上田村麻呂とも縁があるそうな。
征夷大将軍であり、蝦夷を平定した武将、というイメージですが、京都の清水寺の創建者とも伝えられているそうで「清水寺」繋がり?あんまり兵庫県のイメージがなかったのでびっくり。
どんな繋がりかと調べてみましたが、直接坂之上田村麻呂がここに滞在した、などという話ではなさそう。
集古十種という刀剣などの目録的なものがあるそうなのですが、特に神社へ寄進された刀剣についての記載が多いようでそのなかで。播州清水寺には、二尺三寸六分強の剣、一尺七寸六分強の刀など三振りが伝来した、と書かれているそう。
そいや上の看板の絵も刀を差しだしているなぁ。
刀、見る機会があるなら見てみたいですねー。
右後ろにポストがあるのが気になる。
あそこから絵葉書とか出したい。
売店で売ったらいいのに。地元のイラストレーターとか画家とかと共同事業で。
奥の池には鯉がいっぱい。
ここで手を清めてお参りです。
こんなちゃんとした石碑に「世界に一つ!」って「!」入れてしまうセンス、めっちゃ可愛くないですか?
ふつうは「シンプルに。歴史の威厳が伝わるように」とか考えそうなのに若者によっていくスタンス、いいですね!
もしかして・・・もしかせえへんやろな、とSMAPの世界にひとつだけの花の発売日を調べてみました。2002年。18年前。石碑が作られたのが11年前。さすがに7年の年月を経てまで影響されているとは考えにくいですね。よかった。もしかしてあの曲がめっちゃ売れたから便乗したのか、と心配になってしまいました。
【薬師堂】
薬師堂の中には干支を模した飾りが天井近くに並んでいました。
うさきがかわいかったのでパシャリと。
播州清水寺、重要文化財とかいっぱいるらしいです。
それなのに「北播磨わんぱく広場100選」の看板を前に設置するゆるさがいいなぁ。
このマスコットキャラのちょっと力抜ける感じのタッチがまたシュールな世界に一役買ってはります。
「世界の願い」ときたので「え?急に宗教感全開?」と思わせつつ「FIRE STOP !」です。「山火事になるようなことすんなよー」って意味かと思ったのですがネットで確認すると「火炎止め」って書いてあるらしい。
意訳したら僕が思ってたようなことになるのかしら。教えて英語できる賢い人。
唐突にお賽銭入れが登場する。
【大講堂】
恰好良い建物きました!
お賽銭入れてゴーンってしようと上を見上げれば「貼り紙お断り」。
そこに貼るのはなかなか難しい。
「ここだけじゃないよ」ということであればもう少し下に、と思ったけど、実際僕も上を見上げて気付いているし、ゴーンってしたい人はみんな上を見上げてしまうのかししら。それならここで正解やな、うん。
どうぞご自由に。
お堂内でのおタバコはご遠慮ください。
そらそうですよ!みなさん守りましょう。
このTシャツ、ほんまに迷いまくった。
2500円という単価に断念。
1500円やったら買ってしまってた気がします。
グレーが着やすそうでした。
Tシャツ以外にもお土産やお守りが充実。
大講堂を出て、更に奥へ。
お水の音に癒されます。
【本坊】
苔が美しい。
【根元中堂】
こちらは中は撮影禁止とのことでしたので外観だけ。
寄付?の企業や個人名が描かれている札が格好良いです。
湿気だけじゃなくてねずみが入ってしまう。
貴重なものばっかりやし、齧られたら大変。
ちゃんと閉めましょうね、みなさん。
【清水寺寺号の起源】
播州清水寺って京都の清水寺と関係あるのかしらん?と思ったのですが、綺麗な水が由来するという意味では全国に同じ名前のお寺があるのだと、伺いました。
試しにインターネットで「全国の清水寺」とうつと、ずらずらーっと。
宗派もばらばら、読み方も「きよみずでら」よりも「せいすいじ」が有力?という感じでした。
そんなわけで播州清水寺も、寺号(屋号、みたいに言うんですね)のもとになっているのが水ということで早速訪問してみます。
こんな建物が。
仙人さまが水の神様に祈ってわきだした霊泉とのこと。
この井戸を覗きこんで自分の顔が映ったら寿命が3年伸びる、ですとー!
こりゃ覗かなあきませんな、と思いつつ酔っぱらってるし、細心の注意を払っておそるおそる覗いてみます。
こんな感じで四角く地下に続いています。
やったー!ばっちり顔うつったの見えましたー!
3年長生きさせていただきます!
【大塔跡】
ここもなんかあったぽいね、と話してた場所。
台風の影響か、老築化になぞですが復旧はしないのかなぁ。
大塔跡、と「跡」がつくくらいなんでずっとこんな様子なんでしょうね。
平清盛の聖母が建立、ということで平家はこのあたりにもゆかりがあるんですね、そらあるか。なんとなく「海」のイメージが強いので山で平清盛の名前を見ると不思議な感じもしました。
【売店】
ちなみに正門はいってすぐのところに売店あります。
こちらもぜひ立ち寄ってもらいたいスポット。
清水茶屋。
お店の女性たちが気さくなんでぜひ色々話をしてもらいたいです。
加東市が、すぐそこが篠山市のため、篠山や丹波の素材を用いたお土産が多かったです。
丹波黒豆茶。
そして丹波の立杭焼まで。
しいたけ、推してたのですっかり地元の名産か、お寺のどこかで栽培されているのかと思ってましたがそれならそう書くよなぁ。今画像をみて「国産」と土地の名前がないことに気づきました。どこのなんやろ。
でもしいたけ茶まで「清水寺のおみやげ」として販売してるんだからきっと地元の特産品なんだよな、と納得しておきます。
こちらは試飲させていただきましたが、しいたけ感がすごかった!
懐かしいやつがありました!
占いの後ろでひっそりと客を招く。
実は訪問時、酔っぱらっているというバチあたりで、売店でもひたすらビールをリピートしていたのですが、あまざけも激推しされていました。
ぜひ甘酒もお楽しみくださいませ。
売店の横に階段が。
上らずにはいられない。
上はこんな感じ。
特になにがあるわけではないですが、わざわざ上がれるようにしてるってことはそりゃあ絶景なんでしょう!と振り返る。
無念。
この日は天候が微妙で絶賛曇り空でした。
お店の中では食事もいただけますよー。
播州清水寺、京都のように厳粛な感じや奈良のような人懐っこいけど歴史の深さを感じる雰囲気でなく、ただただ素朴に歴史を伝えてくれる感じが居心地よかったです。
お近くを通られる際はぜひお立ち寄りくださいませ!