【グリル金プラ】牛×豚:老舗洋食店でみつけた「メタボ待望の一品」【飲食店紹介《三宮》】
神戸といえば洋食が古くから根付いておりまして、高いクオリティの料理を「懐かしい」雰囲気の中で味わえる店が多く残っています。
新開地に本店を構える「グリル金プラ」さんもそのひとつ。
ここで出会ってしまったんです。
メタボの夢を満たしてくれるメニューに。
その名も・・・
【牛カツ丼】!!
今回は「グリル金プラ」さんと「牛カツ丼」のおはなしです。
【グリル金プラ】
新開地に本店を構える、老舗洋食店。
名物は「カツハイシライス」。
「ハイシライス」っていうあたりが歴史を感じます。粋です。
あと「オムライス」ですねー。
ここと「三宮センタープラザ」「山陽須磨」に店舗があります。
過去には「三宮・滝道(むかーしに阪神電車が走ってた駅があったらしいです)」にも店舗を構えておられたよう。震災までは八幡通に店舗があり、移転されたようですね。
【金プラって?】
店名の「金プラ」って言葉、聞いたことあるでしょうか?
これは「天ぷら」に使われる言葉で、江戸時代に誕生した言葉です。
「1ランク上の天婦羅」「天ぷらであって天ぷらとは別物」みたいな位置づけだったみたいです。
諸説あるらしいですが、私が過去に料理人に聞いた話では「天ぷらの衣に卵の黄身だけを入れて天ぷらを黄色くしたもの」ということでした。
さらに調べてみると、揚げ油をゴマ油でなく椿油で揚げて天ぷらの色を薄くしたという話もあるようです。椿油は真っ白で天ぷらがきれいに揚がり、衣の卵の黄味の色が鮮やかに出たといわれたようです。
また、小麦粉を使わずにそば粉で衣を作って金色に似せたという説もある。
なんで「天ぷら」の揚げ方を店名にするんだろう・・・と思っていたのですが、なんとこちらの「グリル金プラ」さん、もともとは天ぷら専門店として始まったそう!!
それで洋食業態には「グリル」をつけられたんですねー。
このあたりのお話、がっちり聞けたらめっちゃ面白いでしょうね。
【三宮の店はどこにあるの?】
以前、神戸浪漫さんのカレーについて書かせて頂いたのですが、
hyougonohanashi.hatenablog.com
その「センタープラザ東館」になります。
神戸浪漫さんからだと、1本横の筋になります。
【さて店へ】
今日は本当はななめ向かいの中華に行くつもりだったのですが定休日。
さて、どうしたもんか、と振り返った私の視界に飛び込んできた風景。
あれ、なんか新しいブラックボード出てるぞ・・・
な・・・なんやて・・・!!
体脂肪25%オーバーの私をとてもくすぐる写真とメニュー名が!!
これは食べなあかん・・・、と即決。
それにしても通行客に見てもらう高さじゃないですよ、ボード。
もったいないなー。これ目に入ったらもっとみんなが興味持ちそう。
ちなみに入口逆サイドのこのポスターにのってる「カツハイシライス」が有名。
センタープラザはたしか、専属のカメラマン?企業・がついているのでどんな店も料理写真はきれいんです。
さぁ、おしゃれなのれんをくぐります。
いつからこんな暖簾なんやろか。こんなんやったかな?
店内はテーブル4~5つくらいとカウンター席6席くらいやったかな?
私はカウンターがあるところだと、基本カウンターを好みますのでこちらへ。
プロの方が作業されてる姿見るの、好きなんです。
カオナシが優しく見守ってくれます。
1年振りくらいに来たと思う。
いっつも厨房の奥におられた、年配シェフがおられないのがすごく気になる。
「金プラ」といえば!なので、パーツが欠けてる感じ。
休みか引退かは、さすがにピークタイムに伺えず不明。また今度。
【メニューを眺めながら料理を待ちます】
なんか最近行く店、全部こんなメニューやな・・・
味を感じるメニューもあるけど、暖簾を今風にしてる感じとかからすると、時代に合わせていこうとされてるんやろし、頑張ってここもかえてほしいなぁ。絶対ええ感じになる要素がいっぱい溢れてるだけにもったいない・・・
金プラさんやったら、わて、人件費だけでやりまっせ、て思いながら眺める。
【素材へのこだわりを感じながら料理を待ちます】
ふと見上げれば、こんなボードが。
食材の高騰はどこもしんどそうですねー。
それにしても「暴騰」です。
「価格高騰」とか生ぬるい言葉で言い表せないくらい、値上がりしている店主の憤りが感じられますね。
でも「妥協した素材での提供はしません」という風に取れて、お店は大変やろうけど私は好印象でした。
【神戸とマッチ】
カウンターにマッチおいてありました。
これも昔ながらの「洋食屋さん」って感じがしますねー。
実は神戸ってマッチメーカーが多いって聞いたことがあります。
印刷会社さんなんかでも「もともとはマッチを作ってた」って話を聞いたりします。
なので、飲食店さんにもマッチが身近で、今でも残っている文化なんでしょうねー。
このデザイン結構好きなんですけど、のれんの書体は違うやつになってましたねー。そいや。
【そして料理到着!】
そしてきました!
牛カツ丼!
夢のコラボです。
あれ?これはカツはなんかつけるんかな?と店員さんに聞いたところ「塩がかかってるからそのままで大丈夫よ」とのこと。
なるほど!とそのまま頂きます。
洋食屋さんなんで、もちろん揚げたてサクサク。
塩が絶妙なバランスで「これ以上かかったら塩辛い」手前で、こりゃ美味しい。
そしてごはんが吉〇家ばりの「つゆだく」。
なのでサクサクも味わいながら、だしに浸してアレンジも楽しめる。
こりゃ美味しかったです。
あと店員さんが、すごく頻繁に水をついでくださるのが、ええ感じ。
全然お客さん見てへん店もありますもんね。
店的には、これまでのランチ「780円」を下回る価格やし、あんまり注文が増えて客単価落ちても複雑な心境かもしれませんが、これはええなー。
近くに吉兵衛、ことことのカツ丼、糀屋のすじ玉丼、とかあるし、この価格とインパクトならそこと「丼バトル」に持ち込めるんじゃないでしょうか。
絶賛応援していきますので、皆様も三宮にこられた際には是非グリル金ブラ、牛カツ丼、あと有名なカツハイシライスを思い出してやってくださいませー。
※食べログ