【天丼吉兵衛】お客の前でご機嫌に鼻歌を歌いながら料理しちゃう職人さんの「ありがとありがとー!」が聞きたくて食べてしまう天丼、ここにあり【飲食店紹介《三宮》】
三ノ宮で「吉兵衛」といえば、きっと頭に思い描くのは「かつ丼」で有名な吉兵衛。
ところがですね、実は三宮には「天丼の吉兵衛」もあるのです。
それもかつ丼の吉兵衛のすぐ近く、に。
【吉兵衛、という名前】
こちら、センタープラザ西館にあります。
そう、かつ丼の吉兵衛さんと同じエリアです。
かつ丼吉兵衛から1本筋をずれたところに以前ブログでも書いた「ことこと」さんがあるのですが、その並びにあります。
この近隣で「同じ店名」「同じ丼」というジャンルということでなにかしら繋がりはあるんだろうなぁとは思い、若干気になるところではあります。
で、ネットを調べると「先代が同じオーナーで、今は別になっている」などという情報はありましたが、ソースは不明。
すっきりはしないままですが、後で記載しますが非常にご機嫌な店長のため、その期限を悪くさせたくなくて「まぁどうでもいいか」という気持ちになってしまい、真相は不明です。
また「創業36年」との情報もありました。
それぞれ知ってる方おられたら雑学程度で教えてもらいたいものです。
ということで、今回は天丼を食べに伺ってみます。
【天丼を食べたいときに】
三ノ宮、以前にも書いたのですが、とにかく丼の店が多い!
でも意外と天丼屋って思いつかないものです。
なので、ここに来たくなる理由のひとつが
・天丼を食べたいとき
です。
「えっ、理由はわかるけどこの外観、大丈夫なの・・・?」と思われる方もおられる方もおられるかもしれません。
ところがどっこい、意外にも美味しい天丼を作ってくださるのです。
もうひとつ、ここに来たくなる理由。
それは
・大将の元気そうな声を聞きたい
という理由で、ひたすらほがらかそうな大将を見ていると、すごく気分があがってくるので、ストレス溜まってるなぁ、というときについつい立ち寄りたくなる店なんです。
【店内】
店内に入ると大将が「らっしゃいらっしゃいー」と楽しそうな声で迎えてくれます。
声をはるわけでもなく、ホテルのような丁寧さでもなく、お客さんみんなを馴染みの常連さんのような心地よい距離感で迎えてくださります。
店はカウンターのみ。テーブル等は綺麗にされてはります。
店の奥の手洗いが、昭和すぎて懐かしい!!
メニューは壁に貼ってあるように「天丼」か「天玉丼(天丼を卵でとじてる)」の2種のみ。
【天丼を注文】
私は、天ぷらが玉子でふにゃふにゃになるのがあまり好きではないため、ノーマルな天丼を食べます。
大将が注文があるごとに天婦羅を揚げてくれはります。
さすがに、厳選された2商品、天ぷらをあげること36年(ネット情報)、スムーズな作業です。器具の配置からなにから、ブラッシュアップしまくった結果なんだろうな、と継続することで磨かれていく職人芸を見ている気持ちになって、だいたいストレスが溜まっているときにいくので「あぁ、やはり苦しいときでも我慢や。継続することが価値になっていくんや」という気持ちにさせてくれます。
またこちらの大将、ご機嫌な鼻歌を歌いながら(もち演歌)料理をされるのですが、「あぁ、大将は今日も元気だなぁ」と思ってほっこりした気持ちで天丼が完成するのを待ちます。
そして天丼到着。
かわらぬ、スタンダードさ。
「隠れた名店」「素材にこだわった」みたいなんじゃないけど、確かにここにしかない懐かしさを感じる、安定の美味しさ。
職人のごときスムーズな天丼つくりを眺めながらもくもくと食べる。
とはいえ、ご年配の大将が一人で切り盛りされているお店。きっと我々が想像もできないようなしんどい想いもたくさんされてはるだろうし、多くの苦労を乗り越えて今に至るんだろう。そんなことを感じさせない自然体の明るさに「人間の器の大きさ」のようなものを感じる。
そんなことを考えているとあっというまに食べ終わってしまう。
お会計をするとき、店を出るときに、またまた大将から言われる「まいどまいどー」の軽快なリズムが、仕事がんばれー!と背中を押してくれはるような錯覚すら覚える不思議な店。
三ノ宮で天丼を食べたいとき、ちょっと仕事に疲れたなーって思う時に是非暖簾をくぐって頂きたいお店です。
(暖簾くぐる前から大将と目、あいますが)
取材依頼、撮影依頼、ご意見等、下記よりお問い合わせお待ちしております。