【G7神戸保険大臣会合】ってなんなんかなー?をお勉強【兵庫の経済《神戸》】
最近、神戸の町にはいたるところに「G7保険大臣会合」ってポスターが貼られて、
ポートアイランドでは電柱にもフラッグがついていて、ぼやーっとそれを目にしていました。
残念なことに、私これがなにかよくわかっておらず・・・。
「サミット関連のイベントなのはわかるけど、あんまりニュースでも取り上げられないしどんな中身かよくわからんなー」程度の認識。
仕事の雑談でも出るようなネタでもなさそうだしわからないままでも特に不便がなく「調べてみよう」という気にもなかなかならなかったんです。
でも、当日が近づくにつれ、色々盛りあがる中で、神戸でも有名な方たちがポスターに登場されたり、昨日の神戸新聞でも「さぁ近づいてきたよ!」という記事が出たり。
これは、「大人として知らないなんて恥ずかしい」雰囲気が出てきましたね。
おまけに「テロ」警戒するようなことであれば調べてみようと思った次第です。
【G7神戸保険大臣会合:基本的なことを知ろう】
ずばりこちらがホームページ。
以下ホームページより引用です。
平成28年9月11日(日)・12日(月)の2日間、G7神戸保健大臣会合が開催されます。
この会合は、平成28年5月に開催が予定される伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)の関係閣僚会合で、保健分野における国際的な課題が議論される非常に重要な会合です。
開催地の決定に際しては、阪神・淡路大震災から復興を成し遂げたことや、神戸医療産業都市の取り組みが高く評価されました。
G7神戸保健大臣会合推進協議会では、会合の成功に向け、開催を広くお知らせするとともに、兵庫・神戸の魅力や取り組み等を世界に発信していきます。
会場:神戸ポートピアホテル参加予定国・機関
・G7(日本、アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、フランス)及びEU
・アウトリーチ
・国(シンガポール、タイ、ミャンマー、ラオス)
・国際機関(OECD(経済協力開発機構)、OCHA(国連人道問題調整事務所)、
世界銀行、WHO(世界保健機関)、WPRO(WHO西太平洋地域事務局))
・公的機関(PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構))
・民間団体(ビル&メリンダゲイツ財団、ウェルカム・トラスト)議題
1.公衆衛生危機に対する国際保健の枠組み強化
2.薬剤耐性への対応強化と研究開発の推進
3.健康で活動的な高齢化を焦点としたUHCの達成
これまでに開催されたG7/8保健大臣会合
■平成18年4月 G8保健大臣会合
開催地:モスクワ(ロシア)
テーマ:感染症
■平成27年10月 G7保健大臣会合開催地:ベルリン(ドイツ)
テーマ:薬剤耐性、エボラ出血熱(以上公式HP:概要より)
なるほどー。世界中から医療関係者が集まるすごい会合っていうのは理解できました。
ちなみにこんなメンツが集まりはるらしいです。
塩崎厚生労働大臣(日)
バーウェル保健福祉長官(米)
ハント保健大臣(英)
トゥーレンヌ社会問題・保健・女性の権利大臣(仏)
グレーエ保健大臣(独)
ロレンツィン保健大臣(伊)
アスウェイト公衆衛生庁長官(加)
EU、WHO(世界保健機関)、OIE(国際獣疫事務局)、リベリアの保健担当者(以上神戸市HPより)
んー、大変失礼ながらこれを見てもぴんとこないですね・・・普段こういった業界に本当に興味がなかったので私があほなだけなんでしょうが・・・。
こんなメンバーが神戸ポートピアホテルに集合です。
【ポートピアホテル】
電車なら三宮からポートライナーに乘って神戸空港方面に行った「市民広場」駅をおりてすぐのところ。向かいに「国際展示場」があったりするので、そちらも含めて展示会等でくることが多いスポット。
車なら三宮から橋渡ったらすぐのとこです。
新神戸から車でくるのか、関空から神戸空港きて、そっから車でくるのか。
世界から来られた方が神戸のどんな町を目にしながら会場へ行くのか。
興味が出てきました。
出来たら新神戸駅から、ちょっと遠回りしてポートタワーと海を見たりしながらきてほしいけど、たぶん神戸空港からでしょうね。
また世界が今考えるべき「医療」にかかわることってなると誰しも無関係でもなく気になるところ。
もっと話題になったらいいのになー。
と言いながらどんなことを話しあうんでしょうか。
せっかくだしここもお勉強しておきましょう。
【会議概要を《意味がわからなかった単語と合わせて》お勉強】
まずは議題に入る前にわからなかった単語を。
【アウトリーチ】
開催国の2行目「アウトリーチ」が気になったのでWikiを見てみる。
【アウトリーチ】
(名詞:Outreach、英語の動詞では、Reach Out)とは、英語で手を伸ばすことを意味する。福祉などの分野における地域社会への奉仕活動、公共機関の現場出張サービスなどの意味で多用される(Wikipediaより)
なんとなく理解できますが、今回の「国」「機関」に対して「アウトリーチ」という単語を使う場合の適切な解釈の理解まで届かない・・・
これだけだとわかるようなわからんような・・・もうちょい調べてみます。
新聞の記事等には「アウトリーチ招待国」と表現されていますね。
あっこんな言葉がヒットしました。
【アウトリーチ会合】
サミットの際に開催される、G7 以外の国々の首脳及び国際機関の長を招待して開催する会合。経済成長が期待されるアジア各国やアフリカ連合議長国、国連、OECD(経済協力開発機構)、ADB(アジア開発銀行)、IMF(国際通貨基金)などの長が招待されている。
あぁ、なるほど。
よくニュースで握手してる場面とか見るやつですね。
こういう立場で招待されてたわけですね。。
「アウトリーチ招待国」「アウトリーチ会合」、私新しい単語を覚えました。
それでは肝心の議題へ。
1.公衆衛生危機に対する国際保健の枠組み強化
【公衆衛生危機】
国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(Public Health Emergency of International Concern、PHEIC)とは、大規模な疾病発生のうち、国際的な対応を特に必要とするもの。従来は黄熱病、コレラ、ペストの流行を指していたが、新興再興感染症やバイオテロに対応する必要性や、伝染病検知の隠蔽防止の観点から国際保健規則(英語版)が2005年に改定され、原因を問うことなく国際的な公衆衛生上の脅威となりうるあらゆる事象が対象となった。
世界保健機関 (WHO) 加盟国はPHEICを検知してから24時間以内にWHOに通告する義務を負い、WHOはその通告内容に応じてPHEIC拡大防止のための迅速な手段を講じる。194ヶ国に通じる法的拘束力を以て、WHOによる疾病の予防、監視、制御、対策が施され、強制力はないもののWHOは出入国制限を勧告することができる。
これまでにPHEIC指定された事態は以下の通り。
1.2009年新型インフルエンザの世界的流行
2.2014年野生型ポリオの世界的流行
3.2014年の西アフリカエボラ出血熱流行
4.2015年のジカ熱の世界的流行2013年7月頃のMERS中東流行の際もPHEIC指定が検討されたが、委員会により却下された。MERSは2015年春にも韓国でアウトブレイクしており、PHEIC指定が検討されている。
うん、これ怖いですよね。
世界規模での連携強化、情報の迅速な共有、本当に願います。
もしかしたら、空港とめることが出来ることももっとあったんじゃないの、て考えてしまいます。
2.薬剤耐性への対応強化と研究開発の推進
【薬剤耐性】
生物が、自分に対して何らかの作用を持った薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、あるいは効きにくくなる現象のこと。薬剤抵抗性、薬物耐性とも呼ばれる。
医学、薬理学、微生物学の分野では、特に細菌やウイルスなどの病原性微生物やがん細胞などが、それらの病原体による疾患を治療する抗生物質や抗癌剤など(化学療法剤)の薬剤に対して抵抗力を持ち、これらの薬剤が効かない、あるいは効きにくくなることを指し、この場合「薬剤耐性」という語が用いられることがもっとも多い。
農学の分野では、殺虫剤に対する病害虫の耐性や、除草剤に対する植物の耐性が扱われることが多く、「薬剤抵抗性」「薬剤耐性」の用語が用いられる。この内容については、薬剤抵抗性を参照のこと。微生物や昆虫の薬剤耐性獲得は変異と選択による進化の最も身近な例の1つである。
医学、薬理学の分野で扱われる、他の疾患に対する治療薬や麻薬などの向精神薬を反復投与することで、ヒトや動物に対する効力が低下していく現象を指す「耐性」(drug tolerance)については、耐性 (薬理学)を参照のこと。
なお、特定の薬剤を与えることによりのみ生物の増殖を認めるものを「薬剤依存性」(薬剤要求性)と呼ぶ。
あー、これも大事ですよね。
こういうイメージですね。
※高橋医院様HPより引用
薬が効果的に使われるだけで、救われる命もたくさんあるでしょう。
是非是非、前向きな議論を期待!
3.健康で活動的な高齢化を焦点としたUHCの達成
【UHC】
「ユニバーサル・ヘルス・カレッジ」の略。
「WHO」による定義で「すべての人が適切な予防、治療、リハビリなどの保健医療サービスを、必要な時に支払い可能な費用で受けられる状態」ということらしいです。
なるほど、これは大事なことですね。
おまけに「健康で活動的な高齢化を焦点とした」ですと!
これはまさしく今後の日本のためにもなりそうな。
是非世界中で適切な医療が受けれる環境が出来ていってほしいものです。
また日本は「お金、〇〇億円出すよ!」とかお金を出すんでしょうが、国の偉い方の思惑はわからないので、世界の未来だけでなく、日本の未来に直結していると信じるのみです。
【と、議題を見てみて・・・】
大切なことばっかりやん!議題。
是非、形だけじゃなくて充実した時間になってほしいなーと応援する気持ちになってきました。
6月末にもまさしく同議題のセミナーが駐日英国大使館で開催されたりしてたようですし、既に基盤ができあがっている会合、と認識させて頂き発展的な時間になりますように!!
【これまでの実績ってどうなんだろう?】
で。結局過去にこれで話し合ったことは具体的に世界でどういう活動に反映されて、その結果どうなったのよ?てとこが気になりました。
で、過去のテーマを調べてみますと。
2014/11当時のものです。
ありゃ、これくらいしかみつけれんなー。
検索の仕方が下手なだけかもしれんけど。
それくらい新聞の記事にもならないくらい、話題性が乏しかったんかな。
今回は是非「神戸新聞」だけでなく、全国紙がばんばん大きいスペースで取り上げてくれますように。
【開催に向けて】
この会合に作られた「神戸モザイクアートプロジェクト」。
みんなが応募した「魅力的な神戸のスポット」の写真を1,000枚以上組み合わせて作成。て9月5日、昨日完成したとこでした。タイムリー。
これ、神戸空港にも「神戸の人」バージョンであります。
この取組、好きなんでしょうねー、と言いながら公式HPでは、ルーペみたいな昨日で1枚1枚の写真が見れて面白かったです。
これ以外にもいろんなフォーラムが開催されていて、神戸は非常に盛り上がってきていることがわかりました。
私が意識低すぎたんですね。
【神戸の企業力】
公式HPの「協賛企業」ページです。
話はずれますがあらためて「神戸ってすごい」って思いました。
全国的な規模の企業の神戸支社、も多く含まれていますが、神戸に基盤を持つ企業がいっぱいある。
「京都にも大阪にも負けて・・・」と言われるし、実際「神戸」だけではインバウンドで闘えない状況ではあるだろうけど、神戸にはまだまだ魅力がいっぱい。
おまけにみなさん地元愛が強いのよねー。
【交通大臣会合も今月軽井沢で開催されます】
今月24,25日には「交通大臣会合」が軽井沢で開催されるらしい。
長野県のマスコット「アルクマ」がかわいいです。
ちゅうか「首脳会談」までにも各地でめっちゃいろんな会合があったんですね!
その長い1年が、神戸→軽井沢、の開催で終了。
あほすぎて知りませんでした。
やっとサミットの仕組みを理解できたので、あほな私はこのブログを書いて本当によかった・・・
ということで神戸は「トリ前」の出番です。
伊勢志摩サミット後の2会合のうち1つ。これは大成功に向けて、重要なポジションですね。
【少しでも神戸の魅力が広まりますように】
この会合の映像はきっと参加国で流れるでしょう。
国によっては「開催される神戸ってどんな町?」ときっと特集がされていて「震災~復興」の様子、現在の町の魅力が発信されるんでしょう。
少しでも世界に「神戸」の魅力が発信されて、足を運んでもらうきっかけになれいいなー。神戸の経済の活性化に繋がればいいなー。と願っております。