【ルミナリエ2016】今年も開催!素直に喜べないおっさんのつぶやき【兵庫の経済】
今年も三宮・東遊園地を中心としたルミナリエが開催されます。
兵庫県や神戸市、神戸商工会議所などが参加する神戸ルミナリエ組織委員会は17日、2015年度(16年8月期)は2000万円の黒字を確保したと発表した。企業の協賛金が減少したことなどで減収だったが、会期の短縮や発光ダイオード(LED)の採用などで電力料金の支払いが減った。
繰越金を除く前期の収入は487億円と前の期に比べて1%減少した。企業協賛金の出資企業数は4社多い188社だったが、金額は600万円少ない2億1000万円になった。グッズの販売による収入は減ったが、個人からの寄付は増加。結果として「募金等」の総額は100万円多い7200万円になった。
一方で、支出は前の期比8%減の4億6800万円だった。作品制作費を1億1700万円と前の期の1億3000万円から減らした。会期を短縮したことで警備費や、仮設トイレ設営などの会場設営費なども減少。収入と支出の差し引きで2000万円の黒字で、前の期末に800万円とほぼ枯渇していた次年度繰越金を積み増した。
今年は16年12月2〜11日に開催。財源として引き続き企業や個人の募金を呼びかけ、開催期間は昨年に続き電子マネー「楽天Edy」で寄付ができる端末も設置する。11月7日から通販サイトで今季のグッズ販売を始める他、クラウドファンディング(ネットを通じた寄付)を随時受け付けるなど、多様なルートで事業継続への資金をつのる。
【ルミナリエとは?】
『神戸ルミナリエ』は、阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めるとともに、都市の復興・再生への夢と希望を託し、大震災の起こった1995年の12月に初めて開催しました。
以来、神戸ルミナリエは震災の記憶を語り継ぎ、都市と市民の「希望」を象徴する行事として、毎年開催しています。
今年、2016年で22回目を迎える『神戸ルミナリエ』。
神戸の冬を彩る荘厳な光の芸術作品をぜひご覧ください。
開催趣旨
阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と大震災の記憶を永く後世に語り継いでいくとともに、まちのさらなる魅力発信と神戸地域への集客を目的に開催する。
まぁ、みなさんご存じのようにそういった趣旨であり、非常に重要。
ただ、これまた地元からも声があがるように「ルミナリエと鎮魂」が当初はすごくリンクしていたのに、どこかのタイミングでぼやけてきてしまっている気も。
【色々指摘されてきたルミナリエの問題点】
・どこにお金が落ちるの?
仕事柄、三宮~元町の飲食店とは色々と付き合いがあります。
人がいっぱい集まるルミナリエ、さぞかしみなさんいっぱい儲けはるんやろうなぁと一応毎年話のネタにはするのですが、私の周りの小さいネットワークに限ってはルミナリエを望んでいない方が本当に多い。
「屋台で食べてくるから」というのが原因。
ルミナリエが始まる前に立ち寄る元町側にはまだ恩恵があるようですが、三宮方面はぼろぼろのようです。
当初は結局「テキ屋」を生業とされる方々にお金がまわっていたんですね。
色々な法律の規制等で、現在は民間が主体となって屋台を運営されておられます。
そうなるとそうなるで、同じような屋台がばかりが数軒置きに並んでいて、すごくつまんない。
テキ屋の方々の培ってきたノウハウは、それはそれで素晴らしいものがあったんだなぁと入れ替わった初年度に痛感しました。
昨年は一部地元のメーカーさんたちが、ブースを出して良い流れがきていますが。まだまだ周知されにくいような場所や誂え。
「神戸まつり」なんかでも魅力ある神戸の店のブースが出ていたのでこの流れが広がっていくことを祈るのみ。
【誰がルミナリエを望んでいるの?】
・上記飲食店の方々を含め、商業施設の方も「トイレ使用だけが増える。おまけにテンションがあがっているせいで決してマナーが良くない」と言われていたのを聞いたこともあります。
飲食店などにトイレだけ借りにいく人の話なんかも聞きます。
一部行政寄りの方だけが「今年もやるよ!ルミナリエ!やったね!」て嬉しそうにされている印象。
誰に見せるのか、誰に還元するのか。
若いときは、普通に並んでみにきたルミナリエ。
きれかったなー。
たぶん、三宮で、昼間の電球が並んでいるだけの素の部分を見ながら働く機会が増えて、自分の中の「ルミナリエの必要性」がわからなくなってるんだろうなぁ。
【で、去年のこの事故はなかったことになっているの?】
今年、ルミナリエやるよ、の話をきいたときに、全く話題にならず気になったのがこちら。
【神戸ルミナリエ倒壊】11日の最大瞬間風速26.7メートルの突風で倒壊 | 林檎舎ニュース
12月11日は全国的に風が強くなっていますが、11日未明の突風で「神戸ルミナリエ」のイルミネーション作品「スパッリエーラ」が倒壊してしまったようです。報道によると、風速20メートルまでは耐えられる設計だったものの、想定外の強風により倒壊してしまった模様。周辺地域では最大瞬間風速26.7メートルを記録しています。
電飾の倒壊がありましたが、11日以降も「神戸ルミナリエ」自体は噴水広場イルミネーション以外は予定通り開催するようです。
昨年の段階で、正直「はぁ!?」という気持ちはあったんです。
深夜のことで誰もケガなかったけど、そこに対して「もしこれが開催時間のことだったら」っていう話がメディアでも、行政単位でもまったく出ずに、翌日から通常運転。
これって結構ありえんことやと感じてたんですが。
「風速がすごかった」って神戸の方ならご存じのように、あのあたりは六甲おろしがびゅんびゅんふいて、また同じ状況になる可能性はいくらでも考えられる。
誰の圧力なんこれ?
鎮魂のためと、神戸の発展のため、といいながらなんか大事なモノが抜けてない?
【えっ黒字だったの?来た人たち、みんな素晴らしい】
今回のニュースで一番「あれ?」てなったのはここでした。
僕、なんでかルミナリエって赤字やけど行政が「震災」っていうキーワードを薄れさせないプライドで続けているイベントって思い込んでたんです。
神戸の人間もたぶんそう誤解してる人が多くて「赤字で続ける意味があるのか」みたいな話をよく聞いていたんです。
LED導入(このせいで光のあったかみが減った気も個人的にはしている)による電気代のマイナスは見込めていたよなー、とか思いつつ「来年ルミナリエをまたみなさんに見てもらえるために募金をお願いします」みたいにそこら中でやってた募金、7,200万円やって。すごいなぁ。
ここは大いに誤解してました。
【今年のルミナリエ】
昨年の事故の根本的な原因発表、「二度と起こさないための対策」も何も打ち出さないイベントを、私はたぶん心から楽しめないので、訪問することはないと思います。
なにより今東遊園地でやってるアーバンピクニック、個人的に好きなので、ルミナリエのために芝生撤去されるのも寂しい。
もう少し、「ルミナリエってなんやったけ?」が来場者に伝わる取組に力を入れてほしいなぁ。
それでも光たちに罪はない。
デートにはぴったり。お子さんも大喜び間違いなし。
ルミナリエ、12月2日~11日。週末は2回チャンスあり!
ぜひ神戸にこられた際はお立ち寄りくださいー。
※曜日によって消灯時間が多少異なりますが、消える瞬間を
東遊園地の真ん中で過ごすのが好きです。