【法清寺】酒乱のかしくさんの墓石を煎じて飲んだら酒癖がなおる!!??酒癖悪い人あつまれー!!のお寺【スポット<大阪・梅田>】
神明社旧跡に立ち寄ったあと、すぐ近くで発見した「酒乱がなおる、酒癖の悪い人のためのお寺」をご紹介させてくださいませ。
神明社旧跡のブログはこちら。
【法清寺/かしくってなあに??】
光智山 かしく 法清寺。
日蓮宗の寺院になります。
「光智山」というのは「山号」というものだそうです。
「さんごう」と読みます。寺院はもともと山に建てられることが多かったため、その山の名前で呼ばれていたのが後々平地の寺にも用いられることになったそうです。
「かしく」というのは江戸時代中期に存在した遊女の名前。北新地で美貌で有名で武士に身請けされたそう。こちらの境内にお墓があるそうです。
こちらかしくさん、酒乱、大酒のみとして有名で日ごろから1749年に酔った勢いで兄の吉兵衛さんに逆ギレして殺してしまったそうな。
「兄貴殺すなんて!かしく死罪!!」となり大阪市中を引き回されて、その途中で油あげをほしい!と言い、食べたのかと思いきや「その油あげで乱れ髪をなでつけ3月18日、千日寺で斬首された」、という身内を殺害する怖い話のような油あげのくだりがなんか意味わからん!となってしまう話。
170年も前の話ですが、どの時代にも同じような悲しい話はあるし、お酒ってやっぱり怖いよね、という戒めを頂きます。
話には続きがあり「かしくの死後、かしくの墓石をかきとり、煎じて飲めば酒乱が治ると評判になった」そう。
いやいや!!!人の墓石をなんで削るねん!!(笑)。最初に削って煎じて飲んだ勇者は誰やねんな、よっぽどのサイコパスやで。
おまけにかしくさん酒乱のまま首切られてんやったら逆に「みんなもっとアル中になあれー」って怨念がこもってるほうが個人的にはしっくりきます。なんで「アル中をなおす神様」みたいに生まれかわっとるねんな。
そしてまた突っ込みたくなるのが、このかしくさんのお話、1週間後には浄瑠璃「八重霞浪花浜荻」(八重はかしくさんの身請け後の名前)で脚色されて豊竹座で興行され評判になったらしく、今やったら炎上間違いなしの不謹慎さとビジネスはスピード、を体現しているスピード感。
もうなにがなにやらよくわからんですが、「酒乱のためのお寺」だそう。
【法清寺】
かしくさんのお墓のある法清寺。創建は不明。1911年(明治44年)に再建された伽藍は戦災をまぬがれて現存しているそうです。
入口の横に壁が続き、中に建物が見えます。
入って右手に本堂、という感じですね。
【場所】
法清寺、入口前から左を見た風景。
後ろ側には新御堂筋が見えます。
有名ラーメン店、金久右衛門の2つ隣といえばわかりやすいかたも多いでしょうか。
逆を見るとすぐそこは新御堂筋。
お寺と関係ないけど美味しいですよね。金久右衛門。
また今度いこっと。
法清寺のすぐ隣は「梅田ゴールデン倶楽部」なるお店。
お寺のすぐ横なのに。。。とも思いつつ、曾根崎、兎我野ってこういう町ですよね。かしくさんも遊女で酒乱、と思えばこの町のがやがやした喧騒感が好きかもしれませんね。
【お寺のなか】
お寺の中に入るとこんな感じ。
普段は全部引き戸はとじられているようで、人の気配も感じれず。
入って右手にこんなお堂が。
しゃもじがいっぱい飾ってありました。
「節酒」という文字がいっぱい。
かしくさんの名前書かれてるなぁ。
もしやこれがかしくさんのお墓・・・??
「酒の咎」「かしく」くらいしかわからない・・・
法清寺はかしくさんの命日の3月18日の正午から3時まで毎年”かしく祭り”なるイベントをしているそう!
法要が行われたあと落語や舞踊が行っているそうです。
かしくさんにちなんだ落語とかなのかなー。
週末などでタイミングが合わせれる日であれば覗いてみたいものです。
【法清寺の場所】