【新生軒】創業昭和35年。姫路で愛される味は昔から変わらないお味【飲食店<姫路>】
姫路駅すぐ近くの、地元に長く根付くラーメンをいただいてきました。
【お店選びは地元の人の紹介を重視するタイプです】
あまりなじみのない街で美味しいものを食べようと思ったとき、ネットで情報を集めるのももちろん有効ですが、その土地の人に聞くのが良いと思っています。
あくまでその人の経験と耳にした話の中からのチョイスになるのでインターネットで検索するよりも狭い情報の中からの選択になります。もしかしたらネットでみつけれた店より美味しくないかもしれない。
でも、それで良いと思ってます。
そこには「紹介してくれる際に、どうしてその店が知られているか」といった小ネタがついてきて、料理を頂く際に、お店の方と話をする際の色づきが少し鮮やかになっていて、それが満足度を高めてくれるんです。
ということで、先日姫路に行った際に、「姫路といえばまずはここ行っとけ、的なラーメンを食べたい」と先方にお願いして連れていってもらったラーメン店のおはなし。
姫路といえば、姫路おでん、穴子などなど「和」のイメージを持っており、あんまりラーメンを食べる機会もなく、またふらっと立ち寄った店でも「これぞ!」というラーメン店に出会えてなかったんです。
そこで地元の方の力を仰いで、姫路駅の北西、昔ながらの商店街の中にあるこちらの店に連れていってもらいました。
姫路駅を北側(お城の見えているほう)へ出て少し歩くと左手に「栄通り」という商店街が。
商店街の入り口から中をのぞくと既に「ラーメンギョーザ」の看板が。
そう、あそこがこの日の目的地「新生軒」さん。
新生軒。
すでに看板が魅力的。
「らーめん店の元祖」とは勢いよく言い切ったものです。
昭和35年創業の50年以上営業をされている老舗店です。
良いですね。味があります。
喫茶店のショーケースを思わせるデザインです。そこに緑の布を敷いてのラーメン、餃子の食品サンプル。もう・・・たまらん・・・大好物。
そう思えるのも地元の方が連れて行ってくれたからで、何も知識を持たずに前を通ってたら気にはなるけど中に入る機会はなかったやろうなぁとも思い、感謝です。
店に入って両側に大理石のカウンター席。テーブルなしです。
壁には姫路の歴史を感じる地図やらなんやらいろいろ貼られていましたが、画像はなし。
店長らしき年配の男性とアルバイトかな?若い男性がカウンターにスタンバイ。
ワンタンメンが美味しいとのことでしたのでそちらを注文。700円。
とんこつとか味噌ばっかり食べてて久々のあっさり系。揚子江みたいに味を感じにくいやつかなーと思ったら意外と胡椒が効いててよい感じ。胡椒は後で自分で足せるようにしたら、その前のあっさりを好きな人もいそうだけどこれがこの店の味なんでしょう。老舗は1本突き抜けるのが素敵で良い。
ワンタンは、中の餡も少ない一口でさらっといけてしまうタイプですが、生地がええ感じのもっちり。自分のなかでの「良く食べるワンタン」が三宮の「ほうらく」って店の結構ボリュームあるやつなんでこれもまた新鮮。
ちなみに私こちらを「塩ラーメン」と思い込んでいましたが、鶏ガラだけでなく豚骨も使われているそうな。色も確かに少し黄色というか茶色が入ってたのでそれなのか・・・。ストレートの細麺がスープに合ってました。
そしてこの店、レンゲがありません。テーブル上にはレンゲどころか調味料もティッシュも何もない。運ばれてくるときにもついてこない。お店の方に言ったらもらえるんかなーと思いましたが同席した方に「この店でレンゲ使ってる人見たことない」と言われたので郷に入れば郷に従え、店のマナーに従って器ごと持ち上げて頂戴いたしました。
餃子美味しかったです!!気持ち小ぶりで8個。
1人前400円と会計で知ってびっくりしましたが(脳内で餃子の王将の価格が基準になってしまってます・・・失礼な話ですね)、これは美味しかった・・・
にんにくしっかり効いていて、価格にも不満の残らないお味でございました。
んー、美味しかったです。
現在3代目の店主らしく、先代の「絶対味をかえるな」という教えを守って作り続けているそうです。胡椒までかけて、テーブルの上に調味料を置かないのもそういうこだわりからきているんでしょうね。
姫路で長く愛されるというラーメン、美味しくいただきました。
姫路駅近くで、ラーメン食べたいなーというときにはぜひこちらの新生軒、思い出してやってくださいませ!
ごちそうさまでした!
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