【鵺塚】平家物語で川に流された鵺が都島に流れ着いて祀られていました【スポット<大阪都島>】
突然ですがこちらの画像を見てみなさん、何を連想されましたでしょうか?
シンキングターイム!
https://www.pakutaso.com/20170616167post-12100.html
チックタックチックタック・・・
はい!しゅーりょーでーす!
・・・
まさか・・・
「う〇こ」なんて思われた不謹慎なかたはまさかおられないですよね??
すいません、そう思ったのは私です。
そんなわけで今回はこちら、石に文字も刻まれているわけですが、大阪都島にある「鵺塚(ぬえづか)」というスポットのご紹介です。
鵺。ぬえ。
日本で伝承される妖怪です。というのはなんとなく知っていますがどういう妖怪なんでしょうか。
平家物語などに登場する猿の顔、タヌキの胴体、虎の手足、しっぽは蛇、という妖怪らしいです。ううむ、すごそうやけどイメージがわきにくいなぁ。。。
あ、かわいいのあった!!いらすとやさんはすごいなぁ・・・鵺までおさえてはるんか・・・
こんな感じの妖怪です。
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鵺、という感じにあらわれているように「夜に鳴く鳥」とのこと。え、鳥なの!?蛇とかタヌキとか、鳥要素なかったのに!!
鳴き声は「ひょーひょー」とのこと。
この鵺、平家物語に登場すると書きましたが、
1153年(仁平3年)、京都の御所・紫宸殿(ししんでん)に鵺という怪獣が現れ当代の帝・近衛天皇をよなよな悩ませたそうな。天皇は鵺の轟く声に怯え、侍臣である源頼政(みなもとのよりまさ)に退治を命令。頼政は矢を射って見事に鵺を討ち取った。
やったね!みんなを不安にさせた鵺をやっつけたぜ!ちゃんちゃん!で終わればよかったわけですが
その後、鵺の祟りを恐れた京の都の人々は死骸を丸木船に乗せて淀川へと放流した。行き着いた先は当時湿地帯であった沢上江(かすがえ)村、つまり現在の都島へと流れ着く。祟りを恐れた村人達は鵺を土に埋めて祠を建てて「鵺塚」と呼び、ねんごろに祀った。
おい!!なんで流すねん!!下流のひとのこと考えたことないんかいな!!
ということで、都島で祠を建てて祀られているという鵺塚を訪問してみました。
都島駅から少し南に入ったところに桜通商店街という商店街があるのでそちらに入ります。
昔ながらの商店街。
訪問時のタイミングの問題なのか、普段からこんな感じなのかシャッターも多い。
商店街にはなにやらイラストが描かれたものが吊られています。
もしやこれは・・・
「鵺まつり」!!!
このあたりでは地域にしっかり根付いてるんですねー。
そんな商店街の途中で南に曲がったところに・・・
鵺塚発見です。
ちなみに現在の塚は、平安時代から続くものではなく明治初期に大阪府が改修したものだそうで、祠も1957年(昭和32年)地元の人々により、改修されて現在にいたっているそうです。
こちらに説明が書かれています。
都島、歴史スポット多いなぁ。楽しそう。
看板のいちばん最後にも書かれていましたが、鵺は大阪港の紋章としても使用されているとのこと。ほんまや、顔サルでしっぽ蛇や。こわー。ヨーロッパテイスト×鵺。
外側には鵺塚史跡旧跡の由来、と書かれて過去に新聞に取り上げられた際の記事などが飾られています。
残念ながら雨風にやられてすごく見にくくなっています。
「鵺まつり」が根付いているほど愛されている洞であれば、雨で影響がでない仕様で修復してあげてほしいなぁ。そんなに予算もかけないですぐ出来ると思うんやけどなー。
さて階段をのぼってみます。
花も綺麗にされていて、お供えもあります。
綺麗に手入れされている場所という印象。
あけませんでしたがお線香かな、も常備。
そしてご神体。
ネットで得た情報ではありますが、元々は楕円の石だったのですがある日ぽろっととれて今の形になったのだとか。
なるほど、この形を選んだ理由があるのかな、なぜあえてこのう〇こみたいなかたちを選んだんだろう、と思ってましたがそういった事情があったのですね。
「鵺塚」の文字が若干右にかたむいているので元々はこれがまっすぐ向くような形置かれていたのでしょうか。
ご神木なんかな?神社の御神木のように縄がついてたりはしませんでした。
鵺ってなんなの?とか都島と鵺の関係を知れたり個人的には大満足の訪問でした。
興味あるかたぜひご訪問を。
ちなみにすぐお隣の桜通商店街もなかなか味わい深かったですのでご紹介。
商店街を駅、都島本通側にまがるとお店もいっぱい。
先日ブログを書かせてもらった「下品なぐらいダシのうまいラーメン屋」も歩いていける距離です。
ぜひランチやちょい呑みなんかと合わせて遊びにいってみてくださいませ!