【鳴門庵】創業大正10年の歴史がありつつ「近所の定食屋」のように落ち着ける老舗蕎麦店【飲食店紹介≪三宮≫】
センタープラザの「鳴門庵」さんに行ってきました。
上の画像、入口横にある看板の貫禄が半端ないです。
ということで文字通り「創業大正10年」。
阪神淡路大震災時には、三宮の地下全体がガス・電気。水道が使えなかったため、1階の路面に仮店舗を移し、寒い中ガスボンベを使って調理をし、ポリバケツに水を汲んできて、復興のさなかで食事を作っていた、というお話もあるようです。
そのとき人気だった「雑炊」が今も人気、ということで寒くなったら食べてみたい一品ですね。
奥さんはじめスタッフの方も年配の女性ばかりで、「家の近所にふらっと食べに来た」ような気持になります。
以前は旦那さん厨房におられたんですが、今は料理は奥さんがされてます。
「古い雰囲気」「おそば」、といった外観&内観、周辺にいっぱい飲食店がある、といった点から「見たことはある」けれどチャレンジしたことない方も多いかと思いますが、三宮の地下はこういう店が侮れません。
ということで今回はこちらに突入。
【外観から・・・】
サンプラザのはしっこ、須磨に本店を構える鳥料理の名店「鳥光」さん。
そこからスペースをはさんでセンタープラザ側に鳴門庵さんがあります。
店舗斜め前より。
なかなかの貫禄です。
そして奥側・・・
奥側、こんな感じなんですよねー。
これで「清潔感大丈夫?」と不安になられる方おられると思うんですよねー。
ここを隠すようにパーテーションでもして、そこにええ感じの写真を飾ればエレベーター下りながら目に入るところやし、効果あると思うんですがねぇ。
ちなみにこの内側は「厨房スペース」になります。
食品サンプルたち。
最上段しか光がないので、下段が暗いですが、施設自体が明るいので内容の確認はOKです。
外観、の最初の写真にも写ってたんですが、横にPOPはったりして、もう出番がないかのようなこいつ笑。
なんかかわいいし、こいつを店頭に復活させてやりたい。
ごちゃごちゃしてますが、一つずつのパーツには貫録を感じます。
この段階で現在はどうか不明として、「昔は良い店だったんだろうな」という威厳を感じます。
ぼっかけもあるし、どんぶりも充実してますが
今回は、「日替わり」をいただくことにします。
【店内へ】
店内の雰囲気。「ザ昔の定食屋」の様相。
厨房、広いです。
いつからこちらで営業されてるんだろう。
【メニューを見てみます】
メニュー。意外にも店の雰囲気から想像できないきれいさでした。
【お料理きましたー】
きました。セット。
写真撮り忘れましたが、そば湯も登場します。
白そばです。
これ、外観とかだけで油断しているとうれしいハプニングじゃないでしょうか。
「素材にはこだわってるよ」というお話をされていた記憶がうっすらと。
これぞ本気の「おふくろの味」!!
と思って食べたら「薄めの甘みのある味」の最後にちょとだけピリリ・・・
「一味入ってる」!
珍しいーと思ったら、いまネット検索したら結構みなさんされる食べ方なんですね。
私、肉じゃがon一味、初体験だったのでマッチ具合に興奮でした。
【鳴門庵の魅力】
といっても、正直「ここにかなうお蕎麦屋さんはないで!」といえるほどのクオリティではないと思います。
でも「おいしくないよねーあそこ」というもんでもない。
「普通においしい」って感じの店です。
じゃあ他でもいいやん、てとこですが。
ただ、ここでは他ではついてこない「店の歴史」がまとわりついてて、お店のおばちゃん方の愛嬌がついてきます。
なんかね、私はすごいリラックスしてごはん食べれる空間で好きです。
【こんな方におすすめ】
食べログなどを見ていると「注文しているメニューが伝わらない」「注文したのと違うのが・・・」といった声もあるが、先述のように「年配のかた」が接客です。
決して良いことではないけれど、可能性として致し方なし、とそういったハプニングも楽しめる、こういう雰囲気が好きな人におすすめの店です。
疲れたサラリーマンがぼけーっとするのにもええ店かと思います。
店の奥さんに話かければ、きっと三宮の地下の歴史なんかをいっぱい教えてもらえるんじゃないでしょうか。ぜひ三宮の地下を通る際には歴史のある看板だけでもちらっと見てもらえればと思います。
↓食べログ