【GANJI】神戸の歴史もスパイスにしてしまっているカレー。【飲食店紹介《神戸》】
最近、閉店した飲食店のことを色々ブログに書いていて、ふと思い出したのがセンタープラザの「GANJI」さん。
とにかく上の画像の看板が目立つので、見たことある人も多いはず。
創業30年とか40年とか(ネット情報。店舗未確認)
震災の前から神戸の人たちにカレーを食べさせてくれているお店さんです。
こちら、かなり高齢と思われるご夫婦(?)でされているお店なんですが、フロアの奥さん?がご不在のときは厨房から店長が直接接客:サーブをしてくれます。
カレー持ってくるのも水もってきてくださるのも「あれ?こんなに背中曲がってはったかな?」てゆうくらい曲がった背中でゆっくりーと来られまして、お食事させてもらうたびに心から「ご馳走様でした」っていう気持ちになるとともに、いつ閉店されるかわからない部分があり「1回でも多く食べておこう」という気持ちになります。
【お店】
店頭。レトロながやがや感。
ケンコバが自分のおすすめの店を紹介する雑誌や、掲載されたmeetsなどで宣伝をされています。
そしてなぜか入口横にガムの販売機。
1個10円。食後にいかが?てことかしらん。
そして店内。
レトロな店内。カウンターとテーブルがあります。
【カレー】
店頭の画像で黄色いPOPがあってそこに書かれている「牛タンカレー」がここの名物でしょうか。
ルゥは甘めですが、後からほんのり辛さが広がる感じ。スパイスいっぱい!て感じの今風のカレーではないので、これがまた懐かしい気分にさせてくれるんです。
ぺろん。
牛タンです。
一般的な牛肉のサイコロや豚肉と違い、食感も味も独特で楽しい。
「ボリューム」でおなかいっぱい、よりもしっかり味わって食べるカレー。
ちなみに「普通」サイズだとボリューム少な目です(上記画像)
しっかり食べたい人はごはん大盛りにしておいたほうがいいかと思われます。
特にソースが少ないかな。「ソースたっぷりにごはんおおめ」で一口を食べるのが好きな人は最後に白ご飯だけが手元に残って福神漬あたりをおかずに食べなければいけない罰を受けます。
ルゥ少ないけど、しっかり具材を煮込んで溶け込ましてるんだろなーと感じる「とろっ」としたマイルドなカレーなんで「なんじゃ!こんな少ない量でぼったくりやがって!」なんて気持ちにはなりません。
以前食べおわったあとに、「席まできてもらうん申し訳ないな」と思って厨房の入り口まで「ご馳走様ー」と言いながら持っていったことがあるのですが、「ええからテーブルに置いとき」とお叱りを受けたことがあります。
なんで、と思いながらテーブルに戻して会計をして、外からちょっと眺めてみました。
店長が、ゆっくりと歩いてテーブルのお皿を片付けて、綺麗に拭かれているのを見て「それはお店の仕事や。お前は客やねんからそんなことすんな」って言われてるような気がして、料理人としてのプライドの高さとか、長年続けてきたルーティンを崩されたくないこだわりとかいろんなものを感じて、めちゃくちゃ感動した。
↑あくまで私のなかの妄想なんで、ご本人に聞いたら単に僕が気に入らなかったからコミュニケーション取りたくなかった、とか全然違う理由も出てくるかもしれませんが。
この店はほんといつ「もう身体がきつい」って言ってやめはってもびっくりしない。
そんなお店なんで、是非「食べること」ができる間に行ってもらいたいカレー屋さんです。