【せんば自由軒】難波と船場の自由軒ってどこが違うのか、を調べながらインデアンカレー&ハイシライスを満喫【飲食店<大阪・本町>】
「自由軒」といえば、大阪の人間には非常に認知度の高いカレー屋さん。自由軒の名前を関したお土産なんかも新大阪駅で見かけたことあります。
千日前のお店には何度か通ったこともあるのですが、お店はここにしかないと思っていたところ、本町にも「せんば自由軒」なるお店があったので訪問してみました。
【自由軒】
千日前にあるお店は常に人が溢れている人気のお店で、創業1910年、すでに創業100年を越える老舗店です。
稀代の小説家・織田作之助が有名な「夫婦善哉」の構想を練るため千日前の自由軒に通ったそうです。その際、二代目の店主・吉田四郎さんが織田さんのサインと写真をいただき、それは現在でも自由軒本店に飾られているそう。あったかな。。。
こちらが千日前にある自由軒。歴史を感じるたたずまい。
「千日前にしかお店ない」と思っていたのは大きな勘違いで、2002年には天保山のマーケットプレイスに出店(海遊館とかあるエリア)、難波の本店で作ったカレーを毎日運んでいるそう。
2008年には天神橋に「洋食ダイニング自由軒」なるお店もオープンされているそう。
全然知りませんでした・・・
こちらは残念ながら閉店されていました。
あれ・・・大阪難波に本店のある自由軒のホームページには「せんば自由軒」という文字がない・・・それどころか2010年に
2010年2月25日に「自己破産申請へ」との報道がありました株式会社自由軒(せんば自由軒:大阪市中央区船場中央 3-3 9B-203)
は、当社とは全くの別会社でございます。
との書き込みが・・・
【せんば自由軒】
今回訪問させていただいたせんば自由軒とはなにものなのよ・・・と更に調べてみます。
せんば自由軒のホームページを見ると創業は1910年、そこからの歴史は大阪難波の自由軒と同じものが描かれています。
道がわかれるのは1970年。第2創業者の5男である「吉田 憲治」さんが、大阪市東区船場中央で、「せんば自由軒」(株式会社自由軒)設立。
自由軒が株式会社になる前、合名会社自由軒だったころの「総料理長 早野 賢造」が、「せんば自由軒総料理長」として開業しております。
元々第二次世界大戦のあと、従業員などもなかなか戻らず再建も厳しいとされたなか、総料理長早野さんを呼び戻し創業時の味を取り戻すきっかけをつくったのは5男の憲治さん、第二創業者である父が1942年に亡くなり、母が1964年になくなった翌年に役員を解任、その翌年に次男が「千日前自由軒」の立ち上げ、となかなかややこしい身内の関係がありそうです。
ここからが具体的には書かれていないのですが「元祖は”あちらとは一切関係ない”と言い、せんば自由軒は”元祖の伝統の味を引き継いでいる”」と言う、世の中に色々あるよね、こういうの、という関係が始まっているようです。
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元祖である大阪難波の自由軒がその味を守るために、大阪数店舗の経営に展開を押さえ、今も創業家一族が運営しているのにたいして、せんば自由軒は関東への出店、レトルトの展開など拡大化路線。全国に「自由軒」の名前を広めたのは、皮肉にも元祖ではないせんば自由軒の経営。こういった経営戦略の違いから両者の関係はどんどんと悪化していったそうです。
大阪以外のひとで自由軒を知っているかたがいたら「せんば自由軒」の商品であることが多いようです。
そんなせんば自由軒は拡大化路線の結果、景気低迷の影響での売上減少、多店舗展開に伴う多額の借入金が資金繰りを圧迫、事業が立ち行かず2010年に負債総額約4億5000万円をかかえて自己破産。
現在は東京に本社を構える株式会社ベクトルという会社が運営をしているようです。
ううむ、長くなりましたが自由軒の関係が理解できてすっきりできたところでせんば自由軒初訪問のお話を。
【外観】
本町の駅を降りて地下を歩こうとするとこんな風景が。
あら、自由軒じゃないの・・・「せんば自由軒」って響きは聞いたことあるなー、こんなところにあったのねー!!とテンションあがります。
お昼時なのでよく賑わっております。
本町駅だと9・10番出口が近いようです。
飲食店がいっぱい並んでいるエリアにあります。
なかなかに興味深いお店が多いエリアでございます。
この看板もかわいいなー。穴子美味しそう。
ランチもあります。680円。リーズナブル!
本日のおすすめカレーなるものも。
【食品サンプル】
めっちゃでっかい食品サンプル。こちらの名物インデアンカレーです。
カレー+揚げ物、みたいなセットメニューもいっぱいあるようです。
オムライスも。
よーし、せっかくやし食べて行くことにしましょう。
看板には「商標登録」と書かれています。確認すると「せんば自由軒」の商標は2005年に取得されています。が「自由軒」の商標もこちらせんば自由軒側が取得していました。それも1999年の段階で。これはずいぶんと生々しい関係になってるんだなぁ・・・
(次からは千日前のお店に行く、と決めた)
【店内】
入口入ってすぐにレジ、U字カウンターの客席、まわりを囲むように小さめのテーブルたち。という店内。
風情のあるライトなども含めて、昭和テイストバツグン。
メンテナンスはされているでしょうが、大きなリニューアルはなく昔ながらの風情で続けてこられている印象。自己破産によって運営がかわった際にも大きく手が入っていないような印象です。
【メニュー】
なにを食べましょうか・・・
やっぱりインデアンカレーですかね・・・
久々の訪問やしハイシライスも食べたいなぁ・・・
裏面にはボリュームバツグンのメニューもたくさん掲載されております
・・・
ん・・・??
こ・・・これは!!!
インデアンカレーとハイシライスがハーフ&ハーフで頂ける魅惑のメニュー「インデアンカレー&ハイシライスのハーモニー」!!!
これっきゃないですね!ということでこちらを注文。
あ、メニュー、四か国語表記の対応されていますね。
本町という観光客にはそんなに縁のない町ですが、ビジネスで海外のかたも訪問される機会が多いんでしょうか。
【お料理】
まずはスープが到着。
お水と食器も登場。
こちらもがっつりと正統派をアピール。
そして到着!「インデアンカレー&ハイシライスのハーモニー」!!
自由軒名物のカレーがすでにごはんとまぜまぜしてあって、真ん中に生卵が落とされているやつ&それのハイシライスバージョン。
ああ、久しぶり、うまそー!!
ちょいとソースも垂らしてみたりして・・・
ぐしゃぐしゃー!!っとして・・・
いただきまーす!!
うまうまです!!
自由軒のカレーって、大阪ではよく知られているのですが、実は苦手な人も多い気がします。ずばり「味が濃い・・・」ではないでしょうか。白米感がないことからか、確かに喉かわくんですよねー。
そこをハイシライスで口の中に新しい味を送り込むことで調整できてこりゃええっすわー。
とは言うものの、ハイシライスも味が濃いので、水は手放せませんが。
いやー、もうお家騒動なんてどうでもいいですわー。
久々の自由軒、満喫させていただきました。
御馳走様でした!!
交通手段 |
大阪市営地下鉄改札を出て、センタービル9号館の案内に従って進み、入ってすぐ。 本町駅から184m |
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営業時間 |
11:00~22:30(L.O22:00) |
定休日 |
日曜・祝日 |
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支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、Diners) |
席・設備
席数 |
40席 |
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個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人~50人可) |
禁煙・喫煙 | 全面喫煙可 |
駐車場 |
無 船場センタービル駐車場をご利用ください。 |
ビジネス街のお店だけに日曜日祝日がお休みなのが要注意ですね!